2010年4月15日木曜日

小さい頃の母は、とても怒りっぽく、口うるさい母でした。
とくに人前では、やれ挨拶しろとか、きちんとしろとか。
体裁ばかり気にする人でした。

最近気がついたのですが、親戚の家にいくときとか大量の土産を持って行きます。
父と同じく、人からはとてもいい人に思われていたでしょうね。
ただし、私にはただの口うるさい母親でした。

この母がつい先月、亡くなりました。
もともと死ぬ1ヶ月ほど前に、検査で癌が発見されました。
そのための手術途中に、亡くなりました。
直接の死因は、医者からは説明されましたが、どうもよくわかりません。
手術途中に死ぬなんて、今あまり聞きませんから。

とにかく原因はどうあれ、もう母はいなくなりました。
ここ1ヶ月は、通夜・告別式・四十九日などの行事が続きます。
ただし、私はいまは東京で離れて暮らしていたため、何も出来ません。
近くに住んでいた妹夫妻にまかせっきりでした。

母の死に直面して、人の命のはかなさを実感しました。
死ぬ前日に電話で話したのですが、さすがに弱気でした。
手術の前日だったので、不安でいっぱいだったのでしょう。

ただし、そんなに危険のある手術とは聞いていませんでした。
そのため、今回の件は本当に驚いています。
いまだに実感がわきません。
まだ、今にも母から私を心配する電話が来るような気がしています。

死んだ直後の母の顔は笑っているようでした。
きっと苦しんだはずなのに、なんであんな顔になるのでしょうか?